期限切れのドメインの不正使用(中古ドメインの不適切利用)
本コアアップデートにより、かねてから注目されていた中古ドメイン(リユースドメイン)の不適切利用について言及されました。
不適切利用とは、
- 過去のカテゴリと全く異なる低品質コンテンツへ誘導
- 高ランクドメインによるドメインパーでごり押しして、検索上位を狙い、低品質コンテンツへ誘導
が、要約となります。
ここで注目する点としては、
中古ドメイン利用は問題ないと発表されている点です。
ドメインは、不動産と近い考え方が出来る無形固定資産です。
銀座一等地にあるソニービルが解体され、新しいビルが建った際、その価値は、ゼロやペナルティとなるマイナスの価値とはなりません。
銀座一等地という立地、集客力により不動産価値が認められ、固定資産税が決められます。
そして、顧客の流入も相当期待出来るでしょう。
別の参考例として、
- 渋谷の雑居ビルで中高校生女子向けの洋服店があったとする
- 洋服店が撤退、閉店
- その居抜きビルで、表の看板を前の洋服店と似せて、パパ活など交流の喫茶店を営業
があったとします。
これは、明らかにいかがわしく、誰しも好ましくないと考えるでしょう。
Googleが発言している
- 医療系ウェブサイトが運営
- 医療系ウェブサイトが閉鎖
- ドメイン失効、解放、ドロップキャッチ
- 中古ドメイン悪用して、低品質(法的問題がある)カジノ、ギャンブルサイトを運営
がダメと言っています。
不動産の事例と、ドメインの事例は、ほぼ瓜二つです。
それ以外のターミナル駅一等地の空き家物件や、郊外の駅前マンションと言った感じのドメインであれば、特に制約は宣言されていません。
これを制限してしまうと、不動産売買が成り立たなくなります。
同様に、ドメイン、インターネット、ウェブと言う概念の根幹が揺るがされてしまい、検索エンジンとして維持できなくなるでしょう。
今回、Googleが発表したものは、不健全なサイト運営をドメインパワーごり押しで中古ドメインを悪用して、違法賭博などのカジノ、ギャンブルサイトへの誘導に、致命的なペナルティを与えると言う事です。
一般の利用者が、ドメインや中古ドメイン(過去に取得されて数年秋が続いた新規取得ドメイン含む)を利用、活用する上で、注意を払う必要はないでしょう。
原文:https://developers.google.com/search/blog/2024/03/core-update-spam-policies?hl=ja#expired-domain
更新履歴
第1稿投稿 2024年3月24日 17時00分(記事コンテンツアップ)
第2稿更新 2024年4月8日 19時45分(図解4点アップ)
記事:中澤祐樹
引用:中澤ブログ「Googleコアアップデート2024年3月を分かりやすく解釈、要約」